建築物2023
データの内容
- 「最適化ベクトルタイル試験公開」として2022/9/6より提供が開始された地図情報等のデータのうち、ソースレイヤー:BldA、クラス名:建築物データ(ZL(zoom level)=14-16,17)を取り出したものです。
- 利用時には必ず最適化ベクトルタイル試験公開及び関連リンクをご確認の上お使い下さい。
- ファイルフォーマットはOGC(Open Geospatial Consortium)で仕様が制定されたGeoPackage形式としています。GeoPackage形式はQGISのほか、ArcGIS(注)でも読み取り専用で開くことが可能です。シェープファイル形式ではフィールド名で使える文字数に制限があり、最適化ベクトルタイルのデータの中には一部欠損してしまう場合があるため、このデータではGeoPackage形式のみとしています。詳しくはよくあるご質問をご覧ください。 (注)ArcGISでは10.2.2以降で対応しています。
- ソフトウェアによって同じデータでも属性の呼称(文字型の呼称、数値型のバイト数など)は異なることがあり、固有の情報(例えば、GeoPackageの図形情報であるgeom)の扱いも異なることがありますが、属性の内容自体は同じです。
- データの範囲は各地域の行政界ポリゴンを囲む長方形(「Envelope」ということもあります)から外側4kmのバッファーとなっています。隣接する他の都道府県もデータに含まれることがあります。
- データはfidとgeomを除く全てのフィールドを使用してディゾルブ処理を行って結合し、さらに出来上がったマルチパートのデータをシングルパートのポリゴンとして提供しています。オリジナルデータでは、全く同一の属性を持つデータでもタイルごとに分割されていると、別データになるため、ディゾルブ処理でそれらを結合することで、属性をまとめ、ファイルのサイズを減らすことが可能です。
- 建築物の形状は図面の制約上、省略、単純化されていることがあります。
- 国土交通省のPlateau事業で整備が進んでいる建物データとは異なります。高さデータなどは含んでいません。ご注意ください。
- 従来より建築物データは存在していましたが、建築物にライン(外郭線)とポリゴンとの2種類のデータがあり、それらが不一致となる場合が散見されていたので、作成を保留にしていました。この最適化データで建築物データがポリゴンのみになり、そのような不一致はなくなったので、今回作成を試行しました。
ファイルフォーマット
- OGC GeoPackage形式(拡張子gpkg)
座標系(投影法と測地基準)
- 緯度経度、世界測地系(WGS84)
データ利用時の注意事項
- このデータは「最適化ベクトルタイル試験公開」(国土地理院)(https://github.com/gsi-cyberjapan/optimal_bvmap)をもとに「コンサベーションGISコンソーシアムジャパン」が作成しました。
- データは、国土地理院コンテンツ利用規約(http://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40182.html)に従って利用できます。
- データは2023年に更新のあった3時期(4,7,10月)のうちのいずれかのデータです。どの時期に該当するかは同梱ファイルをご覧ください。今後、国土地理院で提供されるデータの状況にあわせ、こちらのデータや提供方法も予告せず変更する可能性があります。当方では試験的な作成なのでそのままの可能性もあります。あらかじめご了承ください。
- データ提供実験の趣旨を十分ご理解の上でご利用くださいますようお願いします。データの利用により生じた損失及び損害等について、国土地理院及びコンサベーションGISコンソーシアムジャパンはいかなる責任も負いませんのでご注意ください。
- 使用時の出典表示の例 「最適化ベクトルタイル試験公開」(国土地理院)(https://github.com/gsi-cyberjapan/optimal_bvmap)をもとに「コンサベーションGISコンソーシアムジャパン」(http://cgisj.jp)が作成したデータを使用。
ファイル名の例
- データ提供は、GeoPackage形式を圧縮して同梱した、7-Zip(拡張子7z)という圧縮形式で行っています。7-Zipは大きなファイルの圧縮に適し、Zipより圧縮率が高いという特徴があります。解凍にはオープンソースソフトウェアの7-Zipが必要です。入手並びに使用方法は次のサイトをご覧ください。圧縮・解凍ソフト 7-Zip
- 7-Zip圧縮ファイル名:KanagawaBuildingOpt.7z、同梱されているGeoPackageファイル:BuildingOpt_14Kanagawa.gpkg
データベースフィールドの定義
- GeoPackage形式データのデータベースフィールドの定義は以下のとおりです。網掛け部分は、オリジナルデータと同じフィールドです。
- データタイプはオリジナルとは異なる場合があります。
- コードの内容は、属性等の仕様詳細に記載の、「注記分類コード・地物種別コード一覧」、「データ項目一覧」、「地物等の属性一覧」もあわせてご覧ください。
- *1 GeoPackage形式の設定。MEDIUMINTは3バイトの整数型。ArcGISでは3バイトの形式は存在しないので、Long型整数として扱われる。QGISのレイヤプロパティでは単にIntegerと表記される。 *5
- *2 実際のデータには属性値として記載されている以外のコードが入っている場合があるので注意が必要。
- *3 数値型の長さや幅はソフト、OSによって異なり定義が複雑になるため省略。
- *4 「建築物同士が近接またはオーバーラップする場合や道路の上に建設された建物などについて、階層の相対順位を表す値。他の建築物、道路中心線及び鉄道中心線の階層順との間で相対的に大きなものが上側にあることを表す。」建物等サブパッケージや地物等の属性一覧 各地物共通属性の項を参照。
- *5 GeoPackage形式のフィールドデータタイプと長さはOGC GeoPackage Encoding Standard: Table 1. GeoPackage Data Types を参照。
フィールド名 |
データタイプ*1 |
フィールドの長さ |
説明*2 |
fid |
INTEGER |
*3 |
図形を一意に指す数値で連番。データ処理の関係上オリジナルデータと順番は一致しない。 |
geom |
MULTIPOLYGON |
*3 |
図形情報。この属性は編集はできない。QGISの属性テーブルでは表示されない。 |
vt_code |
MEDIUMINT |
*3 |
地物種別コード。3101:普通建物、3102:堅ろう建物、3103:高層建物、3111:普通無壁舎、3112:堅ろう無壁舎。詳細は、注記分類コード・地物種別コード一覧のソースレイヤー:BldA、クラス名:建築物を参照。 |
vt_lvorder |
MEDIUMINT |
*3 *4 |
建築物の地図上における表示階層の順番。建物の階数ではないので注意。0~4の数値を取るが、殆どの場合0。 |
参考ホームページ
- 最適化ベクトルタイル試験公開(GitHubのページ) https://github.com/gsi-cyberjapan/optimal_bvmap
- OGC GeoPackage形式について https://www.geopackage.org/l