道路データセット(最適化)(仮)

データの内容

  • 「最適化ベクトルタイル試験公開」として2022/9/6より提供が開始された地図情報等のデータのうち、ソースレイヤー:RdCL、クラス名:道路中心線データ(ZL(zoom level)=14-16)、ソースレイヤー:RdEdg、クラス名:道路縁データ(ZL=17)、ソースレイヤー:RdCompt、クラス名:道路構成線データ(ZL=17)を取り出したものです。現時点で北海道以外の各都府県、北海道十勝総合振興局、釧路総合振興局、胆振総合振興局、石狩振興局分を提供しています。
  • 利用時には必ず最適化ベクトルタイル試験公開及び関連リンクをご確認の上お使い下さい。
  • ファイルフォーマットはOGC(Open Geospatial Consortium)で仕様が制定されたGeoPackage形式としています。GeoPackage形式はQGISのほか、ArcGIS(注)でも読み取り専用で開くことが可能です。シェープファイル形式ではフィールド名で使える文字数に制限があり、最適化ベクトルタイルのデータの中には一部欠損してしまう場合があるため、このデータではGeoPackage形式のみとしています。詳しくはよくあるご質問をご覧ください。
  • (注)ArcGISでは10.2.2以降で対応しています。
  • ソフトウェアによって同じデータでも属性の呼称(文字型の呼称、数値型のバイト数など)は異なることがあり、固有の情報(例えば、GeoPackageの図形情報であるgeom)の扱いも異なることがありますが、属性の内容自体は同じです。
  • データの範囲は各地域の行政界ポリゴンを囲む長方形(「Envelope」ということもあります)から外側4kmのバッファーとなっています。隣接する他の都道府県もデータに含まれることがあります。
  • 元データのタイル間で道路が不連続になっている場合が散見されます。そのままではネットワーク解析などには不適です。それらを連結して修正する自動処理を行っています。ただし、100%の連結性を担保するものではないのでご注意ください。また道路の位置や幅は図面の制約上、転位や総描などによって省略されていることが数多くあります。道路台帳などのように精密な用途では使用できないので、こちらもご注意ください。幅員区分情報などの併用をおすすめします。
  • 3つのデータを同梱したのは、同時に使うことが多いと思われるデータのためです。しかしながら、データの属性構造は異なるので、3つに分けたままとしています。
  • データはfidとgeomを除く全てのフィールドを使用してディゾルブ処理を行って結合し、さらに出来上がったマルチパートのデータをシングルパートのポリゴンとして提供しています。オリジナルデータでは、全く同一の属性を持つデータでもタイルごとに分割されていると、別データになるため、ディゾルブ処理でそれらを結合することで、属性をまとめ、ファイルのサイズを減らすことが可能です。
  • オリジナルデータでは、全く同一の属性を持つデータでもタイルごとに分割されていると、別データになるため、ディゾルブ処理でそれらを結合することで、属性をまとめ、ファイルのサイズを減らすことが可能です。

ファイルフォーマット

  • OGC GeoPackage形式(拡張子gpkg)

座標系(投影法と測地基準)

  • 緯度経度、世界測地系(WGS84)

データ利用時の注意事項

  • このデータは「最適化ベクトルタイル試験公開」(国土地理院)(https://github.com/gsi-cyberjapan/optimal_bvmap)をもとに「コンサベーションGISコンソーシアムジャパン」が作成しました。
  • データは、国土地理院コンテンツ利用規約(http://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40182.html)に従って利用できます。
  • データは2023/6/21公開時のデータ(2023/4/1時点のデータ)です。今後、国土地理院で提供されるデータの状況にあわせ、こちらのデータや提供方法も予告せず変更する可能性があります。当方では試験的な作成なのでそのままの可能性もあります。あらかじめご了承ください。
  • データ提供実験の趣旨を十分ご理解の上でご利用くださいますようお願いします。データの利用により生じた損失及び損害等について、国土地理院及びコンサベーションGISコンソーシアムジャパンはいかなる責任も負いませんのでご注意ください。
  • 使用時の出典表示の例 「最適化ベクトルタイル試験公開」(国土地理院)(https://github.com/gsi-cyberjapan/optimal_bvmap)をもとに「コンサベーションGISコンソーシアムジャパン」(http://cgisj.jp)が作成したデータを使用。

ファイル名の例

  • データ提供は、3つのGeoPackage形式のファイルを圧縮して同梱した、7-Zip(拡張子7z)という圧縮形式で行っています。7-Zipは大きなファイルの圧縮に適し、Zipより圧縮率が高いという特徴があります。解凍にはオープンソースソフトウェアの7-Zipが必要です。入手並びに使用方法は次のサイトをご覧ください。圧縮・解凍ソフト 7-Zip
  • 7-Zip圧縮ファイル名:KanagawaRoadDatasetOpt.7z、同梱されているGeoPackageファイル:RoadCenterOpt_14Kanagawa.gpkg、RoadEdgOpt_14Kanagawa.gpkg、RoadComptOpt_14Kanagawa.gpkg、RoadCenterOptJoin_17Ishikawa.gpkg(不連続処理データの場合はJoinを付加)

データベースフィールドの定義

  • GeoPackage形式データのデータベースフィールドの定義は以下のとおりです。網掛け部分は、オリジナルデータと同じフィールドです。
  • データタイプはオリジナルとは異なる場合があります。
  • コードの内容は、属性等の仕様詳細に記載の、「注記分類コード・地物種別コード一覧」、「データ項目一覧」、「地物等の属性一覧」もあわせてご覧ください。

  • 道路中心線データ
  • フィールド名

    データタイプ*1

    フィールドの長さ

    説明*2

    fid

    INTEGER

    *3

    図形を一意に指す数値で連番。データ処理の関係上オリジナルデータと順番は一致しない。

    geom

    MULTILINESTRING

    *3

    図形情報。この属性は編集はできない。QGISの属性テーブルでは表示されない。

    vt_code

    MEDIUMINT

    *3

    地物種別コード。2701-2734の値を取る。詳細は、注記分類コード・地物種別コード一覧のソースレイヤー:RdCL、クラス名:道路中心線を参照。中でも2701:道路中心線通常部、2711:2条道路中心線庭園路通常部、2721:徒歩道通常部、などが多い

    vt_rdctg

    Text

    254 *3

    道路分類。属性値は、国道、都道府県等、市区町村道等、高速自動車国道等、その他、不明。

    vt_lvorder

    MEDIUMINT

    *3

    道路の階層順。道路の地図上における表示階層の順番。0~4の数値を取るが、殆どの場合0。 *4

    vt_drworder

    MEDIUMINT

    *3

    同一の階層順における描画優先順で高速道路、国道、都道府県道等の表示順序を示す。 *5

    vt_rnkwidth

    Text

    254 *3

    幅員区分。属性値は、3m未満、3m-5.5m未満、5.5m-13m未満、13m-19.5m未満、19.5m以上、その他、不明。

    vt_width

    MEDIUMINT

    *3

    地図表示用の仮想的な幅員

    vt_tollsect

    Text

    254 *3

    有料区分。属性値は、無料、有料。

    vt_motorway

    MEDIUMINT

    *3

    自動車専用道路。属性値は、0:高速道路以外、1:高速道路、9:不明。

    vt_flag17

    MEDIUMINT

    *3

    ズームレベル16と17での表示区分。属性値は、0:ズームレベル16を表示、1:ズームレベル16と17を表示、2:ズームレベル17を表示。


  • 道路縁データ
  • フィールド名

    データタイプ*1

    フィールドの長さ

    説明*2

    fid

    INTEGER

    *3

    図形を一意に指す数値で連番。データ処理の関係上オリジナルデータと順番は一致しない。

    geom

    MULTILINESTRING

    *3

    図形情報。この属性は編集はできない。QGISの属性テーブルでは表示されない。

    vt_code

    MEDIUMINT

    *3

    地物種別コード。2201-2204:道路縁通常部、2221-2224:道路縁庭園路、2241-2251:道路縁中心線由来。さらに、通常部、橋・高架、トンネル入口部、庭園路などの細分あり。詳細は、注記分類コード・地物種別コード一覧のソースレイヤー:EdEdg、クラス名:道路縁を参照。

    vt_drworder

    MEDIUMINT

    *3

    同一の階層順における描画優先順で高速道路、国道、都道府県道等の表示順序を示す。 *5


  • 道路構成線データ
  • フィールド名

    データタイプ*1

    フィールドの長さ

    説明*2

    fid

    INTEGER

    *3

    図形を一意に指す数値で連番。データ処理の関係上オリジナルデータと順番は一致しない。

    geom

    MULTILINESTRING

    *3

    図形情報。この属性は編集はできない。QGISの属性テーブルでは表示されない。

    vt_code

    MEDIUMINT

    *3

    地物種別コード。2401:トンネル内の道路、2411:分離帯通常部。詳細は、注記分類コード・地物種別コード一覧のソースレイヤー:RdCompt、クラス名:道路構成線を参照。

  • *1 GeoPackage形式の設定。MEDIUMINTは3バイトの整数型。ArcGISでは3バイトの形式は存在しないので、Long型整数として扱われる。QGISのレイヤプロパティでは単にIntegerと表記される。 *6
  • *2 実際のデータには属性値として記載されている以外のコードが入っている場合があるので注意が必要。
  • *3 数値型の長さや幅はソフト、OSによって異なり定義が複雑になるため省略。
  • *4 「建築物同士が近接またはオーバーラップする場合や道路の上に建設された建物などについて、階層の相対順位を表す値。他の建築物、道路中心線及び鉄道中心線の階層順との間で相対的に大きなものが上側にあることを表す。」建物等サブパッケージや、地物等の属性一覧 各地物共通属性の項を参照。
  • *5 道路データにおいて同一の階層順における描画優先順を示す。地物等の属性一覧 道路の項を参照。
  • *6 GeoPackage形式のフィールドデータタイプと長さはOGC GeoPackage Encoding Standard: Table 1. GeoPackage Data Types を参照。

参考ホームページ